No. 2003-22
Special Operations Forces

( 2003年4月23日 リリース )

4月18日(金)、米特殊戦機が厚木に相次いで飛来した。

 18:30頃、米陸軍MH-47E 4機(92-0472, 92-0473, 92-0477, 92-04xx)が飛来した。MH-47Eの来日は2001年10月の嘉手納に次ぐもので、もちろん厚木には初飛来となった。
 原型1機(88-0267)の他、25機(90-0414, 91-0496〜0501, 92-0400〜0403, 92-0464〜0477)が生産(CH-47B/Cより改造)されたMH-47Eは、Fort Campbell, KY.をホームベースとする160SOAR(A) "Night Stalkers"に全機が配備され、Roosevelt Roads, PR.と韓国Taegu(大邱)に数機づつが派遣されている。今回飛来した4機は外見上、部隊が特定できるものがなく、厳密には断定できるものではないが、Taeguに展開しているE/160SOAR(A)所属機と思われる。
 E/160SOAR(A)所属のMH-47Eは、Osan(烏山)に展開していた米空軍31SOS/353SOG所属のMH-53J/Mと交代に配備される事が、2001年3月5日に発表されたもので、C-17Aで空輸された第一陣の3機が2001年7月3日、第二陣の残る3機も7月中旬にTaeguに到着し、計6機が配備されているものと思われる。なお、31SOSは、MH-47E配備前の2001年6月に解散した。
 MH-47Eの厚木への飛来時の空中給油等の支援には、嘉手納基地をホームベースとする17SOS/353SOG所属の
MC-130P 2機(65-0992, 65-0993)が充てられたようで、MH-47E到着とほぼ同時刻の18:40前後に着陸し、燃料補給等を終えた22:15頃、厚木を離陸していった。
 なお、MH-47E飛来より前の17:50頃には横田基地に展開しているHMLA-367所属
AH-1W 4機(162546/VT-33, 163950/VT-43, 164572/VT-44, 165325/VT-42)が厚木に飛来し、MH-47Eと共に夜間訓練を実施したようだが、訓練終了後、AH-1Wは横田に戻ったようだ。MH-47Eの厚木でのフライトはこの時限りで、4月21日(月)11:50頃、MH-47E 4機は厚木を離陸していった。

 15:40頃、嘉手納基地をホームベースとする1SOS/353SOG所属のMC-130H (88-1803)が飛来した。16:15頃には、横田基地に展開しているHMLA-367所属UH-1N 2機(159777/VT-05, 160176/VT-03 or 160438/VT-06)が降り、その後に88-1803がフライトを実施している事から、特殊戦の共同訓練実施等の何等かの関連があるものと推測できる。なお、UH-1N 2機は17:00過ぎに厚木を離陸し横田に帰投。88-1803は上述したMC-130P 2機とほぼ同時刻の22:10頃、厚木を離陸していった。

SOAR(A) : Special Operations Aviation Regiment (Airborne)
SOS : Special Operations Squadron
SOG : Special Operations Group